日本のごみ出しルール完全ガイド:分別・出し方・粗大ごみ・家電の捨て方

Published: 2026年10月13日
日本のごみ出しルール完全ガイド:分別・出し方・粗大ごみ・家電の捨て方
Living in Japan

はじめに:ごみのルールは「住んでいる地域」で決まる

日本のごみのルールは、国で一つに決まっているわけではありません。分け方も、出す曜日も、使う袋も、住んでいる市区町村が決めています。たとえばペットボトルのキャップも、プラスチックとして出す地域と、そうでない地域があります。前に住んでいた街と同じやり方で出したら、ルール違反のシールを貼られて残されていた、ということも起こります。

この記事では、次の内容をまとめました。

  • 自分の地域のルールの調べ方
  • ごみの主な分け方と、プラスチックの分け方
  • 出す時間・場所・袋の基本
  • 電池やスプレー缶など、火事の原因になる危ないごみ
  • 粗大ごみ、家電、パソコンの捨て方
  • 引っ越しや帰国の前の片づけ

最初は覚えることが多く感じますが、自分の地域のルールさえ手に入れれば、あとは毎週の習慣になります。順番に見ていきましょう。


1. まずは自分の地域のルールを手に入れよう

ごみのルールは地域で違うので、最初にやることは「自分の地域のルールを確認すること」です。次の3つの方法があります。

方法 どこで手に入る? ポイント
市区町村の公式サイト 「(市区町村名) ごみ 分別」で検索 分別表、収集日、粗大ごみの申し込み先がまとまっている
ごみ分別アプリ 自治体の案内ページから 収集日の前日に知らせてくれる機能がついているものもある
管理会社・大家さん 入居のときに確認 建物のごみ置き場の場所や、建物独自のルールを教えてもらえる

市区町村の窓口で、分別のパンフレットや収集日の表をもらえることもあります。

外国語の案内と、主要都市の公式ページ

外国語の案内を用意している自治体もあります。たとえば東京都新宿区は、日本語のほか、英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ネパール語など10の外国語で、分別のチラシを用意しています。横浜市は、ごみの分別を調べられる「横浜市ごみ分別チャットボット」を案内しています。

(参照:新宿区「印刷物の紹介」 / 横浜市「ごみの分別を調べる」)

自治体 公式ページ どんなページか
東京23区 区ごとに違う 各区の公式サイトで「ごみ」のページを確認
横浜市 Garbage and Recycling 英語ページ
名古屋市 ごみの 分け方・出し方 やさしい日本語のページ。英語版の冊子(PDF)あり
大阪市 For Comfortable Living 英語ページ(生活案内の中にごみの章)
神戸市 Garbage Disposal Rules in KOBE 英語の案内とPDFあり
札幌市 ごみ分けガイド外国語版 日本語ページ。英語版のガイド(PDF)あり
福岡市 Observing Everyday Rules 英語ページ(ごみの出し方の章)

自分の地域の名前と「ごみ 英語」「ごみ 外国語」で検索すると、見つかることがあります。


2. ごみの主な分け方

分け方の名前や数は自治体によって違います。たとえば東京都港区では、次のような区分になっています。

区分 主なもの 注意すること
燃えるごみ(可燃ごみ) 生ごみ、紙くず、汚れた紙 生ごみは水気をよく切る
燃えないごみ(不燃ごみ) 割れたガラス、陶器、金属の小物 割れたものは紙で包み「キケン」と書く
資源ごみ 缶、びん、ペットボトル、新聞、段ボール ペットボトルは中を軽くすすぐ。新聞や段ボールはひもでしばる
プラスチック 食品のトレイ、袋、ボトルなど 地域によって分け方が違う(3章)
粗大ごみ 家具、自転車など大きなもの 申し込みが必要(6章)

(参照:港区「可燃ごみの出し方」 / 港区「不燃ごみの出し方」 / 港区「古紙の出し方」)

同じ「燃えないごみ」でも、地域で違う

たとえば大阪市では、せともの(陶器)やガラス製品も「普通ごみ」として出します。名前が同じでも中身が違うことがあるので、引っ越したら必ず新しい地域の分別表を確認しましょう。

(参照:大阪市「普通ごみ」 / 大阪市「For Comfortable Living」)

ペットボトルの出し方

たとえば東京都港区では、ペットボトルを次のように出します。

  • キャップとラベルを外す(キャップとラベルはプラスチックとして出す地域もある)
  • 中を軽くすすぐ
  • つぶして出す

ただし細かいルールは地域で違うので、自分の地域の分別表で確認してください(調べ方は1章)。

(参照:港区「ペットボトルの出し方」)


3. プラスチックの分け方:地域によって大きく違う

プラスチックは、地域ごとの違いが大きいごみです。

プラスチックには、大きく分けて2種類あります。

  • 容器包装プラスチック:食品のトレイ、お菓子の袋、シャンプーのボトルなど、商品を入れていた入れ物や包み。「プラ」のマークが目印
  • 製品プラスチック:プラスチックのおもちゃ、ハンガー、文房具など、それ自体が商品だったもの

2022年4月に「プラスチック資源循環促進法」が始まり、市区町村が、この2つをまとめて資源として回収できるようになりました。

(参照:環境省 プラスチック資源循環「市区町村による分別収集・再商品化」 / 環境省「プラスチック資源循環法関連」 / 環境省「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)の普及啓発ページ」)

そのため、製品プラスチックの扱いは地域によって違います。

  • 容器包装と製品をまとめて「プラスチック資源」として回収する地域(例:横浜市は2025年4月から)
  • 製品プラスチックは「燃えるごみ」や「燃えないごみ」として出す地域

(参照:横浜市「【2025年4月から】プラスチック資源の詳しい出し方」)

「前に住んでいた街ではおもちゃは燃えるごみだった」ということもあるので、引っ越したら確認し直しましょう。


4. 出し方の基本:時間・場所・袋

出す時間

多くの地域では、収集日の朝に出します。たとえば東京都港区・江東区や横浜市は、朝8時までです。大阪市は、収集マップに出ている収集時刻のおよそ2時間前までで、時刻が分からなければ朝8時30分までです。一方、福岡市は日没から夜12時までに出すルールです。夜に出してはいけない地域もあれば、夜に出す地域もあるので、必ず自分の地域の時間を確認しましょう。

(参照:港区「可燃ごみの出し方」 / 江東区「よくあるご質問」 / 横浜市「ごみ捨てのルール」 / 大阪市「For Comfortable Living」 / 福岡市「Observing Everyday Rules」)

出す場所

マンションやアパートに建物専用のごみ置き場がある場合は、そこに出します。一戸建ての場合は、近所の決まった集積所に出します。カラスよけのネットがあるときは、袋がはみ出さないように、ネットの下にしっかり入れてください。

袋:指定袋が必要な地域と、いらない地域がある

地域の例 袋
東京都江東区 指定袋はない。中身が見える透明か半透明の袋
大阪市 指定袋はない。中身が見える透明か半透明の袋
札幌市 燃やせるごみ・燃やせないごみは、市が決めた指定袋を使う

(参照:江東区「よくあるご質問」 / 大阪市「ごみの出し方」 / 札幌市「指定ごみ袋について」)

指定袋は、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで売っています。札幌市のように、指定袋の代金がごみの処理手数料になっている地域もあります。

ルールに合っていないごみは、「ルール違反」などと書かれたシールを貼られて、置いていかれることがあります。シールが貼られていたら、分け方や曜日を確認し直して、正しい日に出し直しましょう。


5. 火事の原因になる「危ないごみ」

リチウムイオン電池・モバイルバッテリー

モバイルバッテリー、スマートフォン、加熱式たばこ、ワイヤレスイヤホンなどには、リチウムイオン電池が入っています。これを燃えるごみや燃えないごみに混ぜると、ごみ収集車の中や処理施設で、つぶれて発火することがあります。

環境省の調査では、2025年度にリチウムイオン電池などが原因と疑われる火災事故などが、39,282件ありました。

(参照:環境省「市町村におけるリチウムイオン電池等の処理状況調査結果(令和7年度実績)及び関連事例集の公表について」)

捨てるときは、次のどれかの方法を使います。

  • 市区町村の決まった方法で出す(回収ボックス、決まった収集日など)
  • JBRCの協力店や協力自治体にある回収ボックスに入れる(JBRCの会員企業の製品で、機器から取り外せる電池やモバイルバッテリーが対象。端子にビニールテープを貼って出す。ふくらんだり、こわれたりしたもの、機器を分解して取り出した電池は対象外。モバイルバッテリーは、スマートフォンの充電が主な機能のものが対象。加熱式たばこも対象外)
  • メーカーの回収サービスを使う

(参照:一般社団法人JBRC「廃棄方法(回収対象/対象外説明)」 / 一般社団法人JBRC「排出方法(回収対象、対象外説明)」)

ふくらんだバッテリーは、特に発火しやすく危険です。どう捨てればいいか分からないときは、市区町村のごみの窓口に相談してください。

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スプレー缶・カセットボンベ

スプレー缶やカセットコンロのボンベは、中身を使い切ってから出します。以前は穴をあけて出すよう案内する自治体もありましたが、今は「穴をあけないで出す」と案内している自治体もあります。穴をあけるかどうかは、地域のルールに従ってください。

(参照:札幌市「スプレー缶・カセットボンベの出し方」)

乾電池・割れたガラス・食用油

  • 乾電池:回収ボックスや、決まった収集日に出す地域があります。地域の分別表で確認してください
  • 割れたガラスや陶器:新聞紙などの紙で包み、袋に「キケン」と書いて出します
  • 天ぷら油などの食用油:排水口に流すと、詰まりや水の汚れの原因になります。紙や布にしみこませるか、市販の凝固剤で固めて、燃えるごみに出します。油を回収している自治体もあります

(参照:港区「可燃ごみの出し方」)


6. 粗大ごみの出し方

家具や自転車など、大きなごみは「粗大ごみ」として出します。どこからが粗大ごみかは、自治体によって違います。

地域の例 粗大ごみになるもの
東京都港区 いちばん長い辺が30cm以上のもの
横浜市 金属製のものは30cm以上、それ以外は50cm以上のもの

(参照:港区「粗大ごみの出し方と料金を教えてほしい。」 / 横浜市「粗大ごみの出し方」)

申し込みの流れ(例)

次は、東京都港区の例です。

  1. 市区町村の粗大ごみ受付センターに、インターネットか電話で申し込む
  2. 料金と収集日を教えてもらう
  3. コンビニなどで「粗大ごみ処理券」を買う
  4. 処理券に名前か受付番号を書いて、粗大ごみに貼る
  5. 決められた収集日の朝までに、指定された場所に出す

申し込みから収集まで日にちがかかることがあるので、早めに申し込みましょう。

(参照:港区「有料ごみ処理券」)

自転車を捨てるとき

自転車は、粗大ごみとして出す地域があります。日本では、自転車の「防犯登録」が法律で義務づけられています。捨てる前や人にゆずる前に、自転車店などの防犯登録所で、登録を消す手続き(抹消)をしておくと安心です。

(参照:e-Gov法令検索「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」第12条第3項 / 東京都自転車商防犯協力会「防犯登録の抹消」)


7. 家電4品目とパソコンの捨て方

エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は粗大ごみで出せない

次の4つの家電は「家電リサイクル法」の対象で、粗大ごみとしては出せません。

  • エアコン
  • テレビ
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

捨てるときは、リサイクル料金と、運んでもらうための収集運搬料金がかかります。リサイクル料金は、メーカーや大きさによって違います。

品目 リサイクル料金の目安(大手メーカーの例・税込)
エアコン 約550円〜1,000円
液晶・有機ELテレビ(16型以上) 約3,000円
冷蔵庫・冷凍庫(171L以上) 約4,700円
洗濯機・衣類乾燥機 約2,500円

上の金額は、パナソニック・シャープ・日立などの大手メーカーの料金をもとにした目安です。家電リサイクル券センターの一覧には全メーカーの料金が載っていて、これより高いメーカーもあります。捨てる前に確認してください。

(参照:家電リサイクル券センター「再商品化等料金一覧」)

引き取ってもらう4つの方法

方法 どんなとき?
新しい家電を買う店に引き取ってもらう 買い替えるとき
その家電を買った店に引き取ってもらう 買った店が分かるとき
市区町村が案内する窓口に申し込む 買った店が分からないとき
郵便局でリサイクル料金を払い込み、自分で指定の引取場所に持っていく 自分で運べるとき

(参照:経済産業省「家電4品目の『正しい処分』早わかり!」 / 家電リサイクル券センター「郵便局での料金の支払い」)

ごみ置き場に家電をそのまま置いていくと、回収されず、トラブルの原因になることがあります。必ず上のどれかの方法で手続きしましょう。

パソコンはメーカーが回収する

東京都練馬区のように、パソコンを粗大ごみとして収集しない市区町村があります。メーカーが回収する仕組みがあり、「PCリサイクルマーク」がついているパソコンは、無料で回収してもらえます。メーカーが分からないパソコンや自作のパソコンは、パソコン3R推進協会が有料で回収しています。

(参照:練馬区「家庭用パソコン」 / 一般社団法人パソコン3R推進協会)

パソコンやスマートフォンには、個人の情報が残っています。捨てる前に、データを消しておきましょう。


8. 引っ越し・帰国の前のごみの片づけ

引っ越しや帰国の前は、いつもより多くのごみが出ます。粗大ごみや家電は手続きに時間がかかるので、1か月くらい前から計画しておくと安心です。

時期の目安 やること
1か月前 捨てるもの・売るもの・ゆずるものを分ける。粗大ごみと家電の回収を申し込む
2〜3週間前 パソコンやスマートフォンのデータを消して、回収に出す。モバイルバッテリーなどの電池を回収に出す
1週間前 分別表を見ながら、ふだんのごみを少しずつ出していく
最後の週 最後の収集日を確認して出す。出せないごみが残ったら、管理会社や大家さんに相談する

部屋に家具やごみを残したまま出ていくと、処分の費用を請求されることがあります。まだ使える家具や家電は、リサイクルショップで売ったり、知り合いにゆずったりする方法もあります。


FAQ(よくある質問)

Q: 前の日の夜にごみを出してもいいですか?

A: 地域によって逆になります。多くの地域は収集日の朝に出すルールで、たとえば横浜市磯子区は、前の日の夜に出さないよう案内しています(参照:横浜市磯子区「ごみの出し方・粗大ごみ」)。一方、福岡市は日没から夜12時までに出すルールです(参照:福岡市「Observing Everyday Rules」)。決められた時間以外に出すと、カラスや猫に荒らされたり、近所の人とのトラブルになったりすることがあります。

Q: スーパーのレジ袋で出してもいいですか?

A: 地域によります。東京都江東区や大阪市のように、中身が見える袋なら出せる地域もあれば、札幌市のように、燃やせるごみ・燃やせないごみは指定袋でないと出せない地域もあります。

Q: 間違った日に出してしまったら、どうなりますか?

A: 「ルール違反」などと書かれたシールを貼られて、置いていかれることがあります。気づいたら自分で回収して、正しい日に出し直しましょう。

Q: ごみの分別を調べられるアプリはありますか?

A: 自治体が分別アプリやチャットボットを用意していることがあります。「(市区町村名) ごみ アプリ」で検索してみてください。外国語に対応しているものもあります。

Q: 自転車は粗大ごみで出せますか?

A: 粗大ごみとして出せる地域があります。地域の分別表で確認してください。捨てる前に、自転車店などで防犯登録の抹消をしておくと安心です。

Q: モバイルバッテリーは燃えないごみに出せますか?

A: 燃えるごみや燃えないごみに混ぜるのは危険です。市区町村が決めた方法や、JBRCの協力店などの回収ボックスで出してください。

Q: ごみ袋が手に入りにくいときはどうすればいいですか?

A: 2026年には、原料の不足で、ポリ袋やごみ袋が品薄になったことがありました。そのときの対策はポリ袋・ゴミ袋が全国で品薄。ナフサ不足の影響と今すぐできる対策にまとめています。指定袋の扱いが変わることもあるので、自治体の案内を確認してください。

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Key Takeaways(まとめ)

  • ✅ ルールは住んでいる市区町村で決まる。引っ越したら、公式サイトやアプリで分別表と収集日を手に入れる
  • ✅ 出す時間は地域で決まっている。多くは収集日の朝(朝8時までなど)だが、福岡市のように夜に出す市もある。袋は、指定袋が必要な地域と、透明・半透明の袋でよい地域がある
  • ✅ プラスチックの分け方は地域で大きく違う。歯ブラシやバケツなど、プラスチックだけでできた製品をプラスチック資源として回収する地域もある
  • ✅ 電池はほかのごみに混ぜない。モバイルバッテリーやスマートフォンは、火事の原因になる
  • ✅ 大きなものは手続きが必要。粗大ごみは申し込み、家電4品目とパソコンは専用のルートで

最初は分別表を見ながらでも大丈夫です。続けているうちに、自分の地域のルールがだんだん身についてきます。引っ越したら、まず自分の地域の分別表を手に入れてください。

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