留学ビザでもアルバイトに採用される?日本語ビギナーOKの求人で選ばれた23歳の話

Published: 2026年8月28日
|
Updated: 2026年9月5日
留学ビザでもアルバイトに採用される?日本語ビギナーOKの求人で選ばれた23歳の話
Stories

はじめに

留学ビザで日本にいて、そろそろアルバイトを探し始めている。でも日本語はまだ日常会話レベルで、接客の仕事の求人を見るたびに「この日本語力じゃ厳しいかな」と応募をためらっていませんか。

その不安、求人の書き方ひとつで変わることがあります。今回紹介するのは、日本語レベルの条件を思い切って下げた求人に、59件もの応募が集まったケースです。採用されたのは、アメリカ出身の23歳女性でした。在留資格は留学で、日本語は日常会話レベル(N3相当)でしたが、大阪にあるカフェのホールスタッフとして、直接応募から採用が決まりました。

求人がどう変わったのか、そしてたくさんの応募者の中から彼女が選ばれた理由を見ていきましょう。

この話は、YOLO JAPANの採用を手伝うサービス「ヨロワーク」で、本当にあった採用の話がもとになっています。

(会社向けの詳しい採用事例はこちら:ヨロワーク採用事例

📝 Note

この記事は情報を伝えるためのもので、法律のアドバイスではありません。在留資格のルールは変わることがあるので、働く前に出入国在留管理庁の公式サイトで新しい情報を確認してください。 なお、この記事の写真はイメージです。採用された方ご本人の写真ではありません。

どんな人が採用されたか

項目 内容
採用された人 アメリカ出身・23歳・女性(大阪府茨木市在住)
在留資格 留学(2029年3月卒業予定・資格外活動許可=アルバイトをしてもいい許可あり)
日本語レベル 日常会話レベル(N3相当)
採用された仕事 カフェのホールスタッフ(レジ・バリスタ・キッチン)(大阪市中央区)
雇用条件 アルバイト・時給1,180円〜・正社員登用あり
入社日 2026年8月18日
応募経路 直接応募

日本語のレベルを下げたら、何が起きたか

実は、この求人を出したお店も、同じことで困っていました。採用したのは、大阪市中央区でカフェをしているお店です。いろいろな国から来たお客様やスタッフが多く、多国籍な雰囲気がもともとあるお店でした。

それでも、これまでのアルバイト募集はうまくいっていませんでした。接客の仕事だからと日本語レベルを高めに設定すればするほど、応募できる人がどんどん減っていく。その一方で、日本語の条件を下げれば今度は「長く働いてもらえるのか」という不安が残る。日本語レベルを上げても下げても悩みが残る状態が、お店の中でずっと続いていました。

そこで求人の中身を見直し、日本語レベルの欄に「ビギナーOK」とはっきり書くことにしました。かんたんなあいさつや、ゆっくりした会話ができれば応募できる。そう伝えたのです。

結果、この求人には59件の応募が集まりました。応募してきた人たちを見ると、留学・特定活動ビザの人が75%、20代が71%。日本語レベルの条件を下げたことで、これまで応募をためらっていたはずの人たちに、求人がしっかり届いた形です。

(参照:ヨロワーク採用事例

求人の書き方 起きたこと
日本語レベルを高めに設定 応募できる人が減り、募集が伸び悩む
「ビギナーOK」に条件を変更 応募59件。留学・特定活動ビザ75%、20代71%が応募

日本語レベルの欄で応募をためらった経験があるなら、この数字は覚えておく価値があります。「ビギナーOK」と書かれた求人は、実際にビギナーでも歓迎されている求人です。

なぜ彼女が選ばれたのか

採用担当者は、採用のときに大事にしたことをこう話しています。

「これまでは『接客だから日本語ができる人を』と無意識に条件を上げていました。でも、それでは応募自体が来ない。思い切って『日本語ビギナーOK』と書き換えたら、応募が59件も集まったんです」

59件の応募の中から選ばれた決め手は、日本語力そのものではありませんでした。彼女の卒業予定は2029年3月で、学校に通う期間がまだ長く残っていました。プロフィールにも「正社員就労・ビザ取得サポート希望」としっかり書かれていました。日本で長く働いてキャリアを積みたいという気持ちが、文章からそのまま伝わってきたのです。

このお店の求人には「正社員登用あり」という条件がついていました。アルバイトだけで終わらず、その後も長く働けるかもしれない。この一文が、長く日本にいるつもりの留学生にとって、強い決め手になりました。

採用担当者は、こうも話しています。実際に採用した方の日本語は日常会話レベルですが、卒業まであと数年あり、しかも「日本で正社員として働きたい」とはっきり伝えてくれたそうです。このお店は外国人のお客様もスタッフも多く、雰囲気にもすぐ馴染んでくれそうだと感じたといいます。

💡 Key Point

お店が見ていたのは、日本語が完璧かどうかではありませんでした。見ていたのは、この先どれくらい長く働いてくれそうか、そしてどんな気持ちで日本でのキャリアを考えているかです。日本語が日常会話レベルでも、あなたの「この先」の意欲が伝われば、それを評価してくれるお店はあります。

今日からできる3つのこと

彼女の話は、特別な人だけができたことではありません。同じような状況にいる人が、今日からまねできることが3つあります。

1. 「ビギナーOK」「未経験歓迎」の求人を見逃さない。こうした言葉があるということは、お店が日本語レベルよりも、人柄や意欲を見ようとしているサインです。日本語の欄だけで応募をあきらめる前に、募集要項の中身までしっかり読みましょう。

2. 「正社員登用あり」の一文に注目する。卒業までまだ時間があるなら、アルバイトの先にどんなキャリアがあるお店なのかを確認しましょう。この一文があるお店は、長く働ける人材を求めています。

3. プロフィールに「この先どうしたいか」を書く。「正社員として働きたい」「卒業後も日本に残りたい」といった希望をきちんと書くだけで、採用担当者に長期的な意欲が伝わります。彼女のケースも、この一文が選考の決め手のひとつになりました。

自分の希望や人柄を文章でうまく伝えられないと感じるなら、動画で自己紹介する方法もあります。名前や得意なこと、これからどうしていきたいかを、自分の言葉で1分ほど話すだけで、プロフィールに追加できます。

(YOLO JAPANの書類選考ビデオを使えば、文字だけでは伝わらない人柄ややる気を、直接見せられます)

日本語レベルや在留資格の種類が何であっても、伝え方ひとつで採用につながることもあります。

(同じヨロワークの採用事例からは、家族滞在ビザの29歳女性が英語接客力で採用された話も生まれています)

Stories 日本語はあいさつだけでも接客はできる?家族滞在ビザの29歳女性が採用された話 家族滞在ビザでアルバイトはできる?日本語があいさつ程度だったインドネシア出身の29歳女性が、京都の伝統工芸品のお店に接客スタッフとして採用された話です。資格外活動許可と週28時間のルール、日本語より接客の経験が評価された理由をやさしい日本語… 関連記事を読む

留学ビザでアルバイトをするための条件

最後に、一番大事なルールを確認しましょう。留学ビザは本来、勉強をするための在留資格です。そのままではアルバイトができません。

働くには、出入国在留管理庁に申請して「資格外活動許可」(アルバイトをしてもいいという許可)をもらう必要があります。許可が下りれば、週28時間以内でアルバイトができます。

(参照:出入国在留管理庁「資格外活動許可について」

今回のケースでも、2026年8月18日の入社までに、この許可の手続きが済んでいました。

  • 資格外活動許可を取ること。在留カードの裏面にスタンプが押されてから働き始める
  • 週28時間以内を守ること。掛け持ちする場合(2つ以上の仕事をする場合)は合計で28時間以内
  • 長期休暇中は1日8時間までの特例がある。夏休みや春休みなど、学校が休みになる期間はこの特例を使って働ける
  • 風俗営業に関わるお店(パチンコ店、キャバクラなど)では働けないこと
⚠️ Warning

「採用が決まったから、少しくらい早く働き始めても大丈夫」は間違いです。許可が下りる前に働くと不法就労(許可なく働くこと)になり、卒業後の就労ビザへの切り替えにも悪い影響が出ることがあります。必ず在留カードの裏面で許可を確認してから働き始めてください。

週28時間の正確な数え方や、禁止されている職種、卒業後に就労ビザへ切り替える際の注意点は、別の記事で詳しく説明しています。

初日に必要な書類は、別の記事でまとめて確認できます。

アルバイトの入社手続きガイド

Work & Career アルバイトの必要書類:初日に揃えるものと入社手続き 日本でアルバイトを始めるとき、初日までに何を用意すればいいのかを実務ベースで整理しました。在留カードの許可の確認、マイナンバーの伝え方、給与振込口座、緊急連絡先まで、必ず必要な5点と会社によって求められる書類、初日までの逆算スケジュールをま… 関連記事を読む

よくある質問

Q: 留学ビザでもアルバイトはできますか?

A: できます。ただし、出入国在留管理庁で資格外活動許可を取ることが条件です。許可が下りれば、週28時間以内(長期休暇中は1日8時間まで)でアルバイトができます。

Q: 留学ビザで、日本語がN3くらいでも接客の仕事に採用されますか?

A: 採用されることがあります。今回のケースのように、いろいろな国から来たお客様やスタッフが多いお店では、「日本語ビギナーOK」として日本語レベルの条件を下げていることがあります。求人の日本語レベル欄だけで判断せず、募集要項まで読んでみましょう。

Q: 「正社員登用あり」と書かれた求人は、留学生でも対象になりますか?

A: なります。今回のケースでも、卒業まで年数が残っている留学生が、その一文を決め手として採用されています。卒業後も日本で働きたい希望があるなら、プロフィールにその意欲をしっかり書いておきましょう。

まとめ 彼女にできたことは、あなたにもできる

  • 「ビギナーOK」「未経験歓迎」の求人を見逃さない。日本語レベルより人柄や意欲を見ようとしているサインです
  • 「正社員登用あり」の一文に注目する。アルバイトの先のキャリアが見えるお店は、長く働ける人材を求めています
  • この先の希望をプロフィールに書く。「正社員として働きたい」という一文が、採用の決め手になることがあります

日本語のレベルは、あなたの意欲や人柄のすべてを表すものではありません。この先どうしたいかをきちんと言葉にして伝えれば、あなたを必要としているお店は必ずあります。

YOLO JAPANでは、日本での仕事さがしや生活に役立つ情報をLINEでも配信しています。受け取りたい人は、YOLO JAPANのLINEを友だち追加してください。