はじめに
病院の受付で財布から出すのは、まだ古い保険証ですか?
健康保険証は2024年12月2日に新規発行が終了し、1年間の併用期間も2025年12月1日で満了しました。その後は特例措置のおかげで期限切れの保険証でも医療費が1〜3割負担で済んでいます。この特例措置の期限は2026年7月31日です。
8月1日以降は古い保険証は完全に使えなくなり、マイナ保険証も資格確認書もない状態で受診すると、窓口でいったん医療費を全額払うことになります。あと約2か月。まだ準備していない人は今のうちに動きましょう。
TL;DR(この記事でわかること)
- 期限切れの保険証で受診できる特例措置は2026年7月31日で終了。再延長なし
- 8月以降の受診には「マイナ保険証」または「資格確認書」が必要
- 資格確認書はマイナ保険証を持っていない人に無料で自動発行される(申請不要)
- マイナンバーカード申請から受取まで約1か月。6月中の手続きが安全
免責事項: 本記事は厚生労働省および日本経済新聞の2026年3月〜5月の報道をもとに整理しています。情報は2026年5月時点のものです。
何が起きているのか:時系列で整理
| 時期 | 何が起きた |
|---|---|
| 2024年12月2日 | 健康保険証の新規発行が終了(最長1年の併用期間スタート) |
| 2025年12月1日 | 1年間の併用期間が満了。現行保険証は原則使えなくなる |
| 2025年12月〜2026年3月 | 特例措置により、期限切れ保険証でも保険診療が可能 |
| 2026年3月19日 | 厚労省が特例措置を7月末まで延長すると発表 |
| 2026年7月31日 | 特例措置の最終期限。これ以上の延長は「考えていない」と厚労相が明言 |
| 2026年8月1日〜 | 古い保険証は完全に無効。マイナ保険証または資格確認書が必須に |
厚労相は「7月末からさらに延長することは考えていない」と記者会見で明言しています。今回が最後の猶予期間です。
(参照:日本経済新聞 — 期限切れ保険証でも1〜3割負担、7月末まで延長)
8月から使える2つの選択肢
8月以降に病院で保険診療を受けるには、次のどちらかが必要です。
選択肢1:マイナ保険証
マイナンバーカードに健康保険証の機能を登録したもの。
必要なもの:
- マイナンバーカード(未取得の人は申請から)
- 保険証利用の登録(マイナポータルアプリから設定)
病院での使い方:
受付の顔認証付きカードリーダーにマイナンバーカードを置き、次のいずれかで本人確認します。
- 顔認証 — リーダーのカメラで顔を撮影して照合
- 暗証番号 — カード受取時に設定した4桁の数字を入力
- 目視確認 — 受付スタッフがカードの顔写真で確認(顔認証・暗証番号が使えない時の代替手段)
その後、画面で「過去の薬剤情報」「特定健診情報」「高額療養費限度額」の閲覧同意を選びます(同意しなくても受診はできます)。
選択肢2:資格確認書
マイナ保険証を使わない人向けの書類。記載内容は氏名・生年月日・保険者番号・有効期限など、従来の保険証とほぼ同じです。
入手方法:
- マイナ保険証を持っていない人には無料で自動発行される(申請不要)
- 健康保険組合や市区町村の窓口から郵送で届く
- 有効期限があるため、届いたら必ず確認(通常1〜5年、保険者により異なる)
病院での使い方:
受付で資格確認書を提示するだけ。従来の紙の保険証と同じ流れで、顔認証もカードリーダーも使いません。暗証番号も不要です。
高額療養費の限度額認定証が必要な場合は、別途加入している健康保険に申請する必要があります(マイナ保険証は自動連携されますが、資格確認書は連携しません)。
「マイナンバーカードを作りたくない」という人でも、資格確認書があれば保険診療を受けられます。
(参照:厚生労働省 — 資格確認書について)
今すぐやることチェックリスト
マイナンバーカードを持っている人
- マイナポータルアプリを開く
- 「健康保険証利用の申込」から登録
- 登録完了を確認
これだけで8月以降も保険診療を受けられます。
マイナンバーカードを持っていない人
カードを申請する場合
- オンライン・郵送・市区町村窓口で申請
- カード受取(申請から約1か月)
- マイナポータルで保険証利用を登録
資格確認書を待つ場合
- マイナ保険証に登録していなければ自動で届く
- 届かない場合は加入している健康保険の窓口に問い合わせる
マイナンバーカードの申請から受取まで約1か月かかります。7月末に間に合わせるには、6月中に申請するのが安全です。
(参照:厚生労働省 — マイナンバーカードの健康保険証利用について)
日本語が不安な人向けの多言語サポート
厚生労働省は、マイナ保険証に関する案内を15言語で公開しています。
対応言語: 英語、韓国語、中国語(簡体・繁体)、スペイン語、ポルトガル語、タガログ語、ベトナム語、インドネシア語、ネパール語、タイ語、ミャンマー語、クメール語、モンゴル語
職場の総務担当に聞けば、資格確認書の申請を手伝ってもらえることもあります。
(参照:厚生労働省 — マイナ保険証 多言語資料)
関連記事:
- 日本の医療制度ガイド
- 在留カード×マイナンバーカード一体化ガイド
FAQ(よくある質問)
Q. 資格確認書は外国人でも受け取れる?
A. はい。日本の健康保険に加入していれば、国籍に関係なく受け取れます。
Q. 8月以降に何も持たずに受診したら?
A. 窓口でいったん医療費の全額を払うことになります。後から保険資格を証明できれば差額(7〜9割)の払い戻しを申請できますが、手続きに時間がかかるため事前準備をすすめます。
Q. 在留カードとマイナンバーカードの一体化を待っていてもいい?
A. 特定在留カードの運用は2026年6月14日から始まりますが、保険証利用には別途マイナポータルでの登録が必要です。待つ必要はなく、今すぐ登録できます。
Key Takeaways(まとめ)
- ✅ 古い保険証が使えるのは7月31日まで。再延長なし
- ✅ マイナンバーカードを持っていれば、マイナポータルで保険証利用を登録するだけ
- ✅ カードがない人は「資格確認書」が自動で届く。届かなければ保険の窓口に連絡
- ✅ マイナンバーカード申請は約1か月。6月中に動くのが安全
8月1日まで残り約2か月。マイナンバーカードを持っている人は、マイナポータルで保険証利用を登録するだけで準備完了です。カードがない人も、6月中に申請すれば7月末までに受け取れます。マイナ保険証を使わない場合は、資格確認書が自動で届くので待つだけでOKです。
手続きや書類の内容で迷ったら、職場の総務担当、市区町村の窓口、厚生労働省の15言語資料を活用してください。日本語が不安でも相談先はいくつもあります。早めに動いておけば、8月以降も病院の受付で慌てずに、いつも通り保険診療を受けられます。