はじめに
夏休みの一時帰国に向けて航空券を予約しようとしたら、去年より数万円高くなっていた。そんな経験をした人が増えています。原因の一つが、2026年5〜6月発券分で大幅に引き上げられた燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)です。
JALとANAはともに2026年5月以降の発券分について燃油サーチャージを改定しました。欧米路線では片道5万円超、往復で10万円を超える負担になるケースもあります。
この記事では、いくらに上がったのか、なぜ上がったのか、そして航空券の費用を少しでも抑える方法を整理します。
この記事でわかること
- JAL・ANAの燃油サーチャージが5〜6月発券分でいくらに改定されたか
- 5月と6月で金額が異なる理由(政府の補助金との関係)
- 一時帰国・海外旅行の費用にどのくらい影響があるか
- 燃油サーチャージの負担を抑える5つの方法
免責事項: 本記事はJALおよびANAによる2026年4月時点の発表をもとに整理しています。情報は2026年5月18日時点のものです。
5〜6月発券分の燃油サーチャージはいくら?
JALは2026年4月に、5〜6月発券分の燃油サーチャージ改定を発表しました。ANAも同様の改定を行っており、両社の金額はほぼ同水準です。
以下はJALが公表した5〜6月発券分の片道あたり金額です。ANAも同水準で、路線ごとの差は数百円〜数千円程度に収まるため、JALの数値で両社の改定傾向をつかめます。
| 路線 | 改定前(3〜4月発券) | 5月発券分 | 6月発券分 |
|---|---|---|---|
| 韓国・極東ロシア | 約5,500円 | 約7,000円 | 約11,000円 |
| 東南アジア | 約12,000円 | 約16,000円 | 約25,000円 |
| 欧州・中東 | 約28,000円 | 約35,000円 | 約55,000円 |
| 北米・ハワイ | 約26,000円 | 約33,000円 | 約52,000円 |
(参照:JALプレスリリース 燃油特別付加運賃の改定 / ANA 燃油特別付加運賃)
6月発券分では、欧米往復で片道5万円超、往復10万円を超える燃油サーチャージがかかります。航空券の運賃とは別にかかる金額です。
なぜ5月と6月で金額が違う?
5月発券分は、6月発券分より金額が低く設定されています。これは政府が航空燃料に対する補助金を5月分まで適用しているためです。
6月発券分からは補助金がなくなり、燃油価格の上昇がそのまま反映されます。ANAの場合、香港路線では5月の312HKD(相当額)から6月は790HKD相当へと大きく跳ね上がります。
5月中に発券すれば5月の低い料金が適用されます。6月以降に発券すると、同じ日程のフライトでも燃油サーチャージが高くなります。発券日(購入日)が基準です。
値上がりの背景:中東情勢と燃油価格
燃油サーチャージの金額は、航空会社が使うジェット燃料の市場価格(シンガポールケロシン価格)をもとに2か月ごとに見直されます。
2026年に入り中東地域の緊張が続いており、原油の供給に影響が出ています。これにより航空燃料の調達コストが上昇し、サーチャージの大幅な引き上げにつながっています。
燃油サーチャージは燃油価格が下がれば引き下げられる仕組みです。ただし、今のところすぐに下がる見通しは立っていません。
一時帰国や旅行への影響
日本に住んでいて、母国への一時帰国を計画している場合、今回の改定は大きな出費増になります。
例えば、アメリカへの往復の場合:
- 改定前:燃油サーチャージ往復 約52,000円
- 6月発券分:燃油サーチャージ往復 約104,000円
- 差額:約52,000円の負担増
ヨーロッパ往復でも同様に10万円を超える水準です。航空券の運賃に加えてこの金額がかかるため、旅行の総費用を事前にしっかり確認しておくことが大切です。
日本の生活費全体の最新状況は 【2026年版】日本の生活費リアル でも詳しくまとめています。
燃油サーチャージの負担を抑える5つの方法
1. 5月中に発券する
政府補助の適用がある5月発券分は6月発券分より安く設定されています。渡航日が同じでも、発券日が早いほうが得になるケースがあります。
2. LCC(格安航空会社)を検討する
Peach、Jetstar、ZIPAIRなど一部のLCCは燃油サーチャージを運賃に含めて設定しており、別途の上乗せがない場合があります。路線によっては総額で大幅に安くなることもあります。
3. マイルで特典航空券を取る
JAL・ANAのマイルで発券する特典航空券には、燃油サーチャージがかからない場合があります(航空会社・路線により異なります)。マイルが貯まっているなら、今が使い時です。
4. 経由便を活用する
直行便にこだわらず、韓国や台湾などを経由する便を検討すると、燃油サーチャージの合計が下がる場合があります。国内移動はJRパスの活用も検討してみてください(詳しくは JRパスガイド)。
5. 渡航時期を調整する
燃油サーチャージは2か月ごとに見直されます。急ぎでなければ、7〜8月発券分の改定を待って価格を比較する方法もあります。
航空券の比較サイトでは「燃油・諸税込み」の総額で比較するのがポイントです。運賃だけ見て安いと思っても、燃油サーチャージを加えると逆転することがあります。
FAQ
Q. 燃油サーチャージって何?
A. 航空燃料の価格変動コストを乗客が負担する追加料金です。航空券の運賃とは別に請求されます。金額はJAL・ANAともに2か月ごとに見直されます。
Q. 発券日と搭乗日、どちらの金額が適用される?
A. 発券日(チケットを購入した日)の金額が適用されます。同じフライトでも、5月中に買うか6月に買うかで金額が変わります。
Q. 往復で燃油サーチャージはいくら?
A. 表示されている金額は片道分です。往復の場合は2倍になります。例えば、6月発券の欧州路線では片道約55,000円、往復で約110,000円です。
Q. LCCにも燃油サーチャージはかかる?
A. LCCの多くは燃油サーチャージを運賃に組み込んでいるため、別途請求がない場合が多いです。ただし、燃油価格の上昇は運賃自体に反映されている可能性があります。
Q. 今後さらに上がる可能性は?
A. 中東情勢が安定しない限り、7〜8月発券分でさらに上がる可能性はあります。逆に、燃油価格が下がれば引き下げられます。
まとめ
- ✅ 旅行や一時帰国を計画中なら、5月中の発券で補助金適用の低い料金を確保する
- ✅ ZIPAIR・Peachなど燃油サーチャージ込みのLCCと総額で比較する
- ✅ マイルが貯まっているなら、燃油サーチャージが免除される特典航空券の利用を検討する
- ✅ 予約前に「燃油・諸税込み」の総額を必ず確認し、予算を立ててから購入する
燃油サーチャージは2か月ごとに変動するため、今の高水準がずっと続くとは限りません。ただし中東情勢が不安定な現状では、すぐに下がる見通しは立っていません。渡航の予定があるなら、早めに情報を集めて、費用を抑える選択肢を比較しておくことをおすすめします。